オリンピックの夢の跡・JR篠ノ井駅

篠ノ井、地元以外の人では、鉄っちゃんか地理に明るい人ぐらいしか知りえない地名と思われる。「しののい」と読める人、意外といないかもしれない。

国鉄の路線図的に考えれば、信越本線と篠ノ井線の結節点となる。
でも、篠ノ井線とパッと言われてもどこかイメージできないはず。
篠ノ井線とは、事実上長野駅と、中央本線の塩尻駅を結ぶ形となる。篠ノ井駅は長野駅の隣。そんなことで、余計に印象が薄い。





なんで「篠ノ井線」なんて命名したかを考えてみた。長野市の沿革を見たら、66/10/16に篠ノ井市が長野市に合併されるとの記述が見つかった。「篠ノ井市」の名前を取って「篠ノ井線」とも思ったが、ウィキペディアの「篠ノ井市」の項を見たら、篠ノ井市は59/5/1誕生なので薄くなってしまう。ちなみに「篠ノ井」を名乗る自治体が誕生したのは、1914年4月1日の「篠ノ井町」のことである。

篠ノ井線は、東京から甲府・松本経由長野までの中央東線としてあったものが、1911年5月1日に中央西線(塩尻=名古屋)の全線開通に伴って、東京=塩尻=名古屋間を「中央本線」とすると同時に、塩尻=篠ノ井間を「篠ノ井線」にしたとのこと。

図らずも、今年が「篠ノ井線100周年」だ。

でも、1911年には「篠ノ井」を名乗る自治体はなく、「布施村」か「栄村」。単に駅の名前を名乗ったのか…と短絡してしまったが、そんなに単純でもない。

篠ノ井から南下するように路線を順次延長して、塩尻駅に接続したので、篠ノ井線との呼称があったのを、正式な路線名にしたということ。

長々と書いてしまったが、歴史を紐解かないと「なんでわざわざ篠ノ井線なんて知名度の低い名前にしてるの」と思えてしまう。いまなら「松本線」と命名するのが妥当ですもの。

長々と書いてしまった。

歴史的には重要なのはわかった。でも、国道18号から駅に向かう道を見ても、そんな重要そうな雰囲気はない。長野市内の拠点のひとつ…その程度の印象しかない。

そうこうしている間に、篠ノ井駅前にたどり着いた。
現在は篠ノ井線・信越本線・しなの鉄道の結節点である。それにしたって、駅がでかすぎる。ロータリーでは全体像が写せないので、駅前の道を下がって、やっとのことで写した形だ。



でも、あまりにもオーバースペック。県庁所在地とか、何十万都市の中心駅って構えだ。
だが、街並みは小都市そのもの。上田駅の周辺よりこじんまりしていた。屋代駅周辺とどっこいどっこいでしょうか。
新幹線の駅があるわけでもなく、特急しなの(名古屋=長野)が停まる止まるとは言え、駅のでかさほど乗客がいるとも思えない。



駅前ロータリーには、地元中学校の男子剣道部が全国大会進出の垂れ幕が。
坂城駅、屋代駅としなの鉄道の駅で同じ類のものを見て来たので「またですか」と思った。

全国大会出場は、県内予選を制してのことなので、「」そのものは否定しないが…

ローカル感満載。駅のご立派さと全然釣り合わない。

実は、こんなたいそうな作りになってしまったそもそもの原因は、長野オリンピックだ。
長野オリンピックスタジアムの最寄駅がここ。徒歩30分、タクシーで10分。
オリンピック当時は、ここからシャトルバスが多数運行されたに違いない。オリンピック向けに、ここまで作り上げたと考えれば、説明がついてしまう。

今では、長野オリンピックスタジアムは野球場に転用されている。

結局、立派過ぎる篠ノ井駅を篠ノ井線100年の歴史で語るとこんがらがってしまう一方、1998年の長野オリンピックの名残と考えるとすんなりいく、歴史の遺跡みたいな話になってしまった篠ノ井駅でした。


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原発は放射性廃棄物の無害化技術が実用化されたら賛成に回ります。

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