「町」の中心駅だが、その面影いまいずこ…愛別駅その1
2017年9月11日、旭川でレンタカーを借りてから北見へと向かう、北海道東の旅程を取った。
ほぼ国道39号線を行く形で。
実際には、JR函館本線最北の無人駅・近文駅に寄ってから39号に向かうルートを取った。
その道すがら、石北本線の駅が近くにあったら、立ち寄っていこうなんてノリで移動していた。
カーナビの助けがあるので、駅を探すのも、目的地にするのもそんなに難しくない。
愛別町市街の外れにある、JR石北線愛別駅に向かってみた。
昔は使われていたものが、ふたをされ、裏返しにされ…子供が巣立ち、伴侶が旅立った後の高齢者住宅に通じるものを感じてしまった。

まずは駅舎の前景から。
このときは、ガランと広い駅前スペースに、工事業者の車がちらほら止まっていた状態だった。
なお、この写真を「駅」と言わずに見せたら、農協(JA)のようなものと思う人が続出する気がする。

ドアを開け、駅舎の中へ入ってみた。
列車がやってくる直前でも、やってきた直後でもなかったので、誰も人はいなかった。
無人駅である。
もう使われない、改札が残されていた。
「ホームへの入場案内」「切符の手売り」などをする駅員のブースに前に板が打ち付けられたとしか思えない形跡まである。
列車がやってくる前に、ドアを開けてホームへ行ってくれなんて形になっている。

かつては、列車の待合室としてちゃんと機能していたような待合室である。
でも、どこか遠地へ向かう手段が自動車の普及で、鉄道を使う必要性が減ってしまったので、これでも過剰施設になってしまう。
壊れるまでこのままにしておけばいいって感じが、プラスチック製のベンチに感じられる。
それから、バックライトに照らされる旭川市内にある病院の広告が悲しい。
病院しかないって…とも思わないでもないが、6つあるパネルのうち2つは撤退後で真っ白、残り4つは病院。4つの病院のうち3つは裏返しになって「広告していない」ことになっている。
広告の字体は、いかにも昭和のもの。
【表向き】
内科・胃腸科はらだ病院
【裏返し】
整形外科進藤病院
池田眼科
奈良眼科
あれから30年…まるで綾小路きみまろの決まり文句のようになってしまう。
広告版に残った4つの病院について、検索してみたらなんということでしょう。
全て、電話番号の変更もなく現存している。
うまく書けないが、悲しいものを感じさせられるのだった。
最低限の補修はしているが、そこまで。どうにもならないが、悲しい。
その2に続きます。
ほぼ国道39号線を行く形で。
実際には、JR函館本線最北の無人駅・近文駅に寄ってから39号に向かうルートを取った。
その道すがら、石北本線の駅が近くにあったら、立ち寄っていこうなんてノリで移動していた。
カーナビの助けがあるので、駅を探すのも、目的地にするのもそんなに難しくない。
愛別町市街の外れにある、JR石北線愛別駅に向かってみた。
昔は使われていたものが、ふたをされ、裏返しにされ…子供が巣立ち、伴侶が旅立った後の高齢者住宅に通じるものを感じてしまった。

まずは駅舎の前景から。
このときは、ガランと広い駅前スペースに、工事業者の車がちらほら止まっていた状態だった。
なお、この写真を「駅」と言わずに見せたら、農協(JA)のようなものと思う人が続出する気がする。

ドアを開け、駅舎の中へ入ってみた。
列車がやってくる直前でも、やってきた直後でもなかったので、誰も人はいなかった。
無人駅である。
もう使われない、改札が残されていた。
「ホームへの入場案内」「切符の手売り」などをする駅員のブースに前に板が打ち付けられたとしか思えない形跡まである。
列車がやってくる前に、ドアを開けてホームへ行ってくれなんて形になっている。

かつては、列車の待合室としてちゃんと機能していたような待合室である。
でも、どこか遠地へ向かう手段が自動車の普及で、鉄道を使う必要性が減ってしまったので、これでも過剰施設になってしまう。
壊れるまでこのままにしておけばいいって感じが、プラスチック製のベンチに感じられる。
それから、バックライトに照らされる旭川市内にある病院の広告が悲しい。
病院しかないって…とも思わないでもないが、6つあるパネルのうち2つは撤退後で真っ白、残り4つは病院。4つの病院のうち3つは裏返しになって「広告していない」ことになっている。
広告の字体は、いかにも昭和のもの。
【表向き】
内科・胃腸科はらだ病院
【裏返し】
整形外科進藤病院
池田眼科
奈良眼科
あれから30年…まるで綾小路きみまろの決まり文句のようになってしまう。
広告版に残った4つの病院について、検索してみたらなんということでしょう。
全て、電話番号の変更もなく現存している。
うまく書けないが、悲しいものを感じさせられるのだった。
最低限の補修はしているが、そこまで。どうにもならないが、悲しい。
その2に続きます。
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