★★1807・10/07/01の市況(その1)

ユーロ安にドル安で円高。
4月にギリシャの財政危機が表面化してからというもの、こんな流れが続いている。

ワールドカップの最中なので、いやでも国の名前が耳に入ってきてしまう。PIIGSのうち4ヶ国が出場している。何にもないときならば熱狂しても文句を言う気にならないが、財政赤字が莫大な状態で、よくまあ騒いでいられるものだと、怒りを通り越して呆れざるを得なくなる。

【PIIGS5ヶ国のW杯】
ポルトガル(葡)6/29にスペインに負けペスト16
イタリア(伊)予選敗退
アイルランド(愛)出場32ヶ国に入れなかったので、出場なし
ギリシャ(希)予選敗退
スペイン(西)ベスト8。7/4に準々決勝、パラグアイ戦

とくに俎上に上がっているのは葡・希・西の3国。P&GショックとかGPSショックの様相と化しているのである。6/30にムーディーズがスペイン国債の格付けを最上位「Aaa」から引き下げると見直すと伝わってきたことで、ユーロ安→ドル安のしわ寄せで円高に追い込まれる形になってしまった。ちなみに、日本国債の格付けは「Aa2」である。昨年5月に「Aa3」からひとつ格上げされているが、財政再建の困難さは葡・希・西3ヶ国に匹敵する。
金融機関のリスク回避(risk hate)のせいで、成長分野への投資資金がさっぱり出てこない一方で、赤字国債が捌ける、奇妙な状況が続いているのが現実。リスク回避といいながら、リスク資産に資金を回す異常な事態が続いている。チキンな資金運用のせいで、日本国債は「Aa2」に収まっているが、やっぱり正常ではない。投資したいとはとてもじゃないが思えない。ましてや、電力9社や武田薬品、アステラス、第一三共、エーザイ、ローソン、キヤノン、NTT、NTTドコモ、KDDIの配当利回りより日本国債の金利は低いのである。これでどう投資しろというのか…。

ちなみにギリシャ国債は投機的とされる「Ba1」。Aa3、A1、A2、A3、Baa、Ba3、Ba2、Ba1の順なので、ギリシャは日本より8段階も低い格付けとなる。

Aaa信用力が最も高く、信用リスクが最小限であると判断される債務に対する格付け。
Aa信用力が高く、信用リスクが極めて低いと判断される債務に対する格付け。
A中級の上位で、信用リスクが低いと判断される債務に対する格付け。
Baa信用リスクが中程度と判断される債務に対する格付け。中位にあり、一定の投機的な要素を含む。
Ba投機的要素をもち、相当の信用リスクがあると判断される債務に対する格付け。
B「B」 投機的であり、信用リスクが高いと判断される債務に対する格付け。
Caa安全性が低く、信用リスクが極めて高いと判断される債務に対する格付け。
Ca非常に投機的であり、デフォルトに陥っているか、あるいはそれに近い状態にあるが、一定の元利の回収が見込めると判断される債務に対する格付け。
C最も格付けが低く、通常、デフォルトに陥っており、元利の回収の見込みも極めて薄い債務に対する格付け。

これを見ると、確かにスペインがAaaにあるのは信じがたい。だが、日本がAaにあるのも信じがたい。「信用力が高く…」何を言っているんですか。GPS3国に匹敵する財政赤字状態だというのに、こんなことが信じられれるはずもない。

スペイン5年物国債CDSが300bpsを超えてしまったのだとか。ギリシャは1100bpsを超えてしまっている。日本の財政状態を見れば、日本国債のCDSがこんなことにはなっていない事が信じがたい。

皮肉にも、チキンになった日本の銀行が低く押さえる役目を果たしてしまっている。そのことが、円高を呼ぶ形だ。日本の価値は毀損され続けているのに、円の価値だけが上がる歪んだ状況だ。

冒頭でワールドカップを出してしまったこともあって、ふとオリンピック開催国は…と思い返してみたら、PIIGS5ヶ国中3ヶ国で開催しているとわかった。SGI…やっぱり縁起でもない。

【オリンピック】
イタリア:2006年冬季トリノ
ギリシャ:2004年アテネ
スペイン:1992年バルセロナ

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Author:プラチナヒルズ
黄海…もとい後悔三国(中華人民共和国、大韓民国、朝鮮民主主義共和国)は反日で構わないが、プロパガンダで貶めるから嫌いです。
原発は放射性廃棄物の無害化技術が実用化されたら賛成に回ります。

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