★★1742・10/05/20の市況(その2)
最近の株式市場は、ギリシャの放漫財政表面化をきっかけにした、ユーロ圏での財政不安に対する売り圧力が全てを塗りつぶしてしまっている感がある。
きのうも今日も売り優勢。
これだけで話を片付けても構わない状況に陥っている。いくら言葉を並べても仕方なく、有無を言わさずに現金化、安全資産への逃避に向かう事実だけが浮き彫りになってしまう。寄り付き前に発表された、日本の1-3月期GDPが前期比1.2%のプラスとなったことなんて、ほとんど無視されてしまった形だ。
14時40分ごろ、日経のHPには「一時日経平均1万円割れ」と大きく表示される形になってしまった。
事実なのだから仕方がない。最安値は14時38分の9999.59円。TOPIXの最安値も14時38分に記録されてしまっている(896.01)。
日経平均 10,030.31 ▼156.53
TOPIX 898.15 ▼12.49
JASDAQ 51.70 ▼0.35
とにかく、売りが出ているとするより買いが回ってこないって感じ。
消去法のように、高くなっていたのは電力と通信。何かを買わなければならない人にとってはわからんでもないが…。
関電(2130△12)は明らかに自社株買いで上がっているようなものでしかない。九電(1917△21)は、月曜日に野村證券が目標株価引き上げをやった(1950→2050)が効いてしまっている。でも、全体的な流れで考えると、円高メリットを、「外需系企業からの円高デメリットに伴う需要減」と「地合いの下げ」が打ち消す形になっているのでずば抜けて上がっているわけではない。
株価収益力で見てしまえば、電力各社は割安とは言えない。PBR1倍割れが続出していることぐらいしか買い材料がない。地方銀行が軒並みPBR1倍を大きく下回っている中、人口減少の度合いが大きいところを積極的に買えるか?
一方、NTT・NTTドコモとKDDIは、PER・PBRともに割安感が強い。
しかし、こちらは換金売りを強いられる外国人の売りに押されてパッとしない。
電力各社に比べて、明らかに割安感があるのに、安値で放置されてしまっている。NTT(3935△70)KDDI(434500△1000)NTTドコモ(138900△200)
こちらは、相対比較論では買える。3社ともバーゲンセール状態である。
あとは、自社株買いをやったことがないKDDIが自社株買いに動けばいいだけだ。
そんな一方、ユーロ安の影響は、外需系銘柄に確実に影を落としている。
4月30日の終値と、今日の終値の一例を並べてみた。明らかにTOPIXに対して割り負けている。
TOPIX 987.04→898.15(▼9%)
パナソニック 1382→1176(▼14.9%)
ソニー 3270→2866(▼12.4%)
キヤノン 4355→3825(▼12.2%)
ニコン 2159→1807(▼16.3%)
トヨタ 3665→3420(▼6.7%)
マツダ 280→238(▼15%)
確実にユーロ安の影響だ。ユーロ安の問題はそう簡単には解決されないだろうから、しばらく期待薄にならざるを得ない。ユーロ安はまだしばらく進行しそうなので、この急落を取り返すのには時間が必要そうだ。ギリシャの粉飾決算発覚が、ここまで響いてくるなんて…やっとれんわ。ギリシャで24時間のゼネストだって? ふざけんじゃぁネーよ(怒)。死ぬ気になって、世界中に損失を埋めるのが先だ!
実際、日経平均先物では9900円を切ってきている。
アパパネが17番、サンテミリオンが18番と、なんで本命対抗が大外何やねん…とオークスの枠順を考えても仕方ないし、今日のカキコは終わりとします。
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