★★1736・10/05/14の市況

きょうは、株式市況というより、保身のためにチキン決算予想を出しまくる日本企業に対して怒りをぶつけてみたい。

まず、今期4割減益予想を発表した日本写真印刷から。

主力のタッチパネルで、低価格品への移行傾向があることから、減益予想したのは分からないでもないが、余りにも慎重すぎ。「業績予想より悪いではないか」って投資家から批判されるのを恐れて、予測できる最低線の数字を出してきたとしか思えない。
実際、予想数字の酷さを見て、寄付きから売りが殺到し、寄り付きに20分を要する事態となってしまった。294円安の2861円で寄り付いたが、その後も売りが止まらない状態。
経営陣が、批判されないために最低線を出してきたと考えるべきなのだろうが、これが彼らのクビを危うくしていることに気がついていないのだろうか…。
日本写真印刷は上場企業である。当然、株主資格に制限はないが、それが問題だ。株価が暴落すれば、買収されやすくなるのである。京都系企業のうち、任天堂や村田製作所などはあまり企業買収には関心がなさそうだし、日本電産はモーター以外には関心がないので考えにくいが、タッチパネル事業に関わるところにとっては涎垂の的なのは紛れもない事実だ。台湾のタッチパネル世界大手・勝華科技(Wintek)が今日の暴落を見て株式買い集めに動いても驚けない。発行株式の3分の1以上握られてしまえば、経営に口出しされて事業展開の妨げになってしまうというのに。
コンピューターのキーデバイスが、約500億円で握れる(日写株式の平均取得価格が3331円の場合)形だ。この事実をどう考えているのだろうか。
東レの炭素繊維や、日本製鋼所の原発用部品のように、国益にも影響が及ぶ分野である。そんな現実を考えずに、チキン決算予想を発表したのは犯罪行為にも等しい。即刻、自社株買いを行うなどして株価防衛に動かなければならないのだ。

ソニーの最終利益予想が1株50円弱であることもだ。

サムスンとかLGの価格破壊行為によって、エレクトロニクス事業で収益が上がりにくくなっているのは認めざるを得ないが、余りにも慎重過ぎる。チキンと扱わざるを得ない。

チキンな業績予想をやってしまうと、当然のように株価は暴落する。どうでもいいような事業をやっているところでは放置扱いでいいのだが、重要なものを扱っているところでは、買収されることでの価値毀損が起こりうるのだ。そこのところをわかっていない。

NTTやKDDIのように、叩き売り状態に入って長く経ってしまったところも現実にある。こうした状態の株が買われることで、海外に富を流出させることにもつながるのだ。
それと同じことがソニーや日本写真印刷でも繰り返されることを、わかっていないとするしかない!

アルプス電気のような超絶決算予想を出す必要はないが、過度に弱気になるのも厳禁だ。コンプライアンスばかりに目をくれていて、気がついたらバカを見るのは、経営者自身と株主なのだ。株主代表訴訟を起こされたらどうするつもりなのか…

◇ ◇ ◇

きょうの東京株式は、世間一般では「ソニーショック」と扱われそうだが、当たっていない。不動産セクターのプロパストが民事再生法の申請に至ったが、これも全体の流れからすれば大したことはない。

どうも、モノの価値を見極めずに、叩き売りを繰り返している流れが続いているだけとしか思えない。後場に入って買い戻しの動きが見えたものの、叩き売り状態からは脱却できていないのが現実だ。

日本写真印刷(2724▼431)ソニー(2950▼215)

日経平均 10,462.51 ▼158.04
TOPIX    936.45 ▼11.45
JASDAQ    54.02 ▼0.21

日本の営業諸氏は、「いかに高く買っていただくか」に心を砕かず、安易に「競争だから」と安く売ることばかりに執心した。一事が万事そんな調子だから、国としての成長が止まってしまったあとはどんどん落ち目になってしまった。
安く売って実績を上げるのが一番とやってしまったばかりに、過重労働と低賃金のブラック企業が量産されたのもそんな現れだ。下見て歩けって行動を強要された挙句に、誰も幸せになれなくなってしまったのだ。

叩き売りばかりやっていったら、既得賢者しか喜べない社会だ。

それでも、叩き売りが国内に悪影響が及ばなかった昭和の時代は許された。しかし、グローバル化の波ではそうも行かない。

そんな流れが、日本ばかりかグローバルに起きてしまっている。

かつては、技術の叩き売りは日本の専売特許だった。Made in Japanの家電製品が世界にあふれたのはそんな一面もあった。

しかし今では、日本が技術叩き売りの被害者になってしまっている。その典型は半導体となっている。かつてはNEC、富士通、日立、東芝、三菱電機、沖電気の日本勢が圧倒していたのだが、Windowsの登場以降は韓国台湾勢に取って代わられ、日本勢はお荷物と変わってしまった現実がある。それと同じことが、タッチパネルで繰り返されようとしている。それも、ブラック企業待遇を使ってまで。
商品価格の高値維持については「カルテル」として罰せられるのに、不当廉売については罰する規定がない。おかしい。いや不当だ。

新幹線や原発のように、単価が高いモノについては政府肝いりで拡販しようとしている。しかし、単価が高くないものについてはそんな動きは見られない。
これから花開こうとしている技術で儲けられないのは、技術を冒涜するに等しい。「カルテル」とまでは行かなくても、不当廉売を防ぐ国際ルールが必要なのではないかと思う。「タッチパネル」に限っても、大口消費者のアップル、ノキア、サムスンなどにみすみす利益を供与してやっているようなものだ。Wintekは、ブラック企業そのものの行為を中国でやった挙句、タッチパネル業界の利益を毀損して大口需要者に利益移転する愚行をしているに等しい。そんな状態では、まともに産業など育つはずもないのだ。

Wintekのやっていることって、一見すると搾取する側なのだが、搾取される側の側面も持ち合わせている。こんな誰も喜ばない愚行なんてぶっ潰すしかないのです。

タッチパネルの現状は、半導体産業が歩んだ失敗の轍を繰り返そうとする、異常者によって歪められているように思えてならない。

こんなことを書いていると、80年代前半の日米自動車摩擦みたいになってしまう。
違うのは、当時の日本自動車メーカーは、Wintekが中華人民共和国や中華民国(台湾)でやっているような非道な労働搾取はやっていなかったことだ。

今日のカキコは以上です。


ブラック企業の闇

関連記事
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

アド

プロフィール

プラチナヒルズ

Author:プラチナヒルズ
黄海…もとい後悔三国(中華人民共和国、大韓民国、朝鮮民主主義共和国)は反日で構わないが、プロパガンダで貶めるから嫌いです。
原発は放射性廃棄物の無害化技術が実用化されたら賛成に回ります。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
ランキングサイト

blogramで人気ブログを分析

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道旅行へ
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
検索フォーム