JR東日本の新幹線運行管理システムトラブルって、単にシステム投資を怠ったのが原因だよな

大雪を端に発したJR東日本新幹線運行停止は、運行管理システム「COSMOS」が処理容量の限界を超えたことが原因だったと発表した。

このシステムについて、18日に検索していたこともあって、「日立製作所が安かろう悪かろうのシステムを構築をしたんだろう」と疑ってしまったが、違った。





システム導入時の1995年当時より、長野新幹線(北陸新幹線の一部)、山形新幹線の山形=新庄間、秋田新幹線、東北新幹線の盛岡=新青森間が増え、総延長が伸びたのに伴い、運行数が増えていたのに、ダイヤ変更プログラムのデータ変更制限が1分600件までって制限のまま運用されていたのが原因だった。
システムの納入者は、客から要求でもない限り、わざわざプログラムの修正なぞ提案しない。収益があまり見込めない上、新規のものの方が保守より評価されてしまうからである。
うかつに修正して、トラブルでも起きようものなら、かえって損害を被ることになってしまう危険性もあるため、触らぬ神にたたりなし…と扱うものである。

そんなことで、JR東日本が日立製作所にプログラム修正を依頼しなかったことがいけない、となってしまうのだ。

ダメだこりゃ。

投資が収入につながるものへは一生懸命投資するが、そうでないものはおろそかにする、って傾向が、JR東日本に限らず至るところで当たり前に行われるようになってしまった。

動脈系には一生懸命だが、静脈系はおろそかにすると言い換えてもいい。

JR東日本は、新幹線化と在来線分離、東北縦貫線や湘南新宿ライン、東武スペーシアの新宿乗り入れ、相鉄と湘南新宿ラインの直通運転、駅ナカの推進、Suica流用の電子マネー手数料ビジネス、アトレ拡充みたいな、投資が収益に直結できるようなことに対しては一生懸命だ。しかし、そのツケが今回表面化した運行管理システムの保守・改修不行き届きに現れてしまったのである。

まるで、官公庁や自治体が、新しい公共施設を作ることばかりに執心したばかりに、既存の橋梁や水道管がボロくなって、壊れようとしても手当てが効かない事態に追い込まれるのと似たものを感じさせられるのである。

高度成長期は、インフラ増設、設備増強で対処できたのだが、人口減少社会が数十年続く日本ではインフラ・設備を増やしても仕方がない。だが、今日のこの国の上層部は、インフラ・設備増強が善って頭の者ばかりが占めているため、インフラ増強・設備増強にばかり走ってしまう上、その維持管理をやろうにも収入不足が起きているのでままならない…ってねじれ現象が起きてしまっているのである。

スクラップ&ビルドをどうやるかをきちんと考え、それを評価するようにしないといけないのだが、この国ではそれが殆どと言っていいくらい出来ていない。

無用の長物は破壊しなければならないが、それを抵抗する勢力がいて破壊できない一方、守るべきものをないがしろにして低く扱い続けるのが日本だ。

旧電電ファミリーのラジオ体操OKIや黒い巨頭NEC、国内全国主要都市に出店したら時代遅れで衰退した三越(伊勢丹の軍門に下った)、ダイエー(企業グループの解体に処された)、長崎屋(ここは破たんした)、のような末期症状に陥ったところや、家電量販店の栄枯盛衰などをみれば一目瞭然なのだ。

この国は、「出る杭は打つ」が行き過ぎ、「芽を摘む」事ばかりに執心しすぎたのである。その結果、優秀なものほど海外脱出したり、絶望に追い込まれて自殺や精神疾患、心疾患などに追い込まれたりしてしまったのである。草食化男子が激増したのも、「打たれない」「摘まれない」ためだ。既得権者に取り入るために、おべんちゃらを使う輩が続出するなんてザラ。逆に正直者がバカをみる腐りきった社会になっているのである。企業でも同じだ。

JR東日本の中にも、「COSMOS」の容量増強を進言したものもいたに違いないが、それも握りつぶされてしまった、と考えるのが筋だろう。
まるで、福知山線脱線事故当時の、JR西日本・京阪神地区の定刻運行すら難しいようなダイヤ編成と、悪名高き「日勤教育送り」を連想させられるものだ。

【ウィキペディアより抜粋】
日勤教育というものの「教育」とは名ばかりであり、「いじめ」・「八つ当たり」・「からかい」・「スパルタ教育」などに近いものである。またミスを犯した者に肉体的・精神的・経済的な打撃を与える「懲罰」的や「暴力」的なものである。場所は職場の中で最も目立つ場所(内勤事務の真ん中など。いわゆる晒し者にさせるためである)や別室で監禁状態にして行われた。内容は毎日、直接的原因と関係ないレポートや作文、就業規則の書き写しのほか、草むしりや車両清掃などが行われていた。又、複数の管理者に取り囲まれ、恫喝・暴言・罵声を浴びせられた。給与も減額された。期間や内容は現場長や管理者の裁量で決まるため、いつ終わるかわからない絶望感から、自殺や鬱になる人も多かったという。また、教育期間終了後に再乗務できず他職(駅・車両管理部門等)に異動となる場合もあった。
【抜粋ここまで】

腐敗しきった膿を出し切って正常な形にしなければ、っていうのはありとあらゆる組織に言えることだ。トラウマと化してしまう。その一端をCOSMOSに見てしまった。情けない。





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