★★1396ケータイリストラと、失業率悪化と、09/08/27の市況

NEC・日立・カシオ、携帯端末事業統合で調整(読売)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090828-00000156-yom-bus_all

これは当然の流れだ。すでにカシオ日立(すでに日立・カシオから分離されている)陣営はNECから端末のOEMを受けている。日立もカシオも赤字に陥ってしまっている。どう見たって、日立・カシオのリストラと見ておいたほうがよさそうだ。
また、NECもケータイ部門を分社化へ。赤字会社なのでこちらも当然のようにリストラとなる。

日立とNECの事業切り離しは、2010年4月に半導体とケータイで行われることになった。
過去にさかのぼれば、DRAMもやっているし、プラズマディスプレイも(ダイレクトではないが)パナソニックに移転した形だ。

大赤字を抱えて、縮退せざるを得ないのが日立とNECの惨状である。
日立はまだ完全子会社化と切り売りを同時並行的にやっている感じを受けるが、NECは切り売りが優勢となってしまっている。

日立とNECの事業内容を考えていくと、将来はこんな感じだろう。
【日立】
電力とか鉄道のようなインフラ系を残して切り売り。家電は撤退かも。ただ、日立化成とか日立建機みたいな単独でやっていけるところはそのまま残る。
【NEC】
情報システムは間違いなく切り売り。パソコンや通信機器などハードウェアも切り売りで全面解体かも。日本電気硝子が堂々と「日本電気」を名乗る皮肉な形に。

日立にしてもNECにしても、醜い経営の果てに解体されるのがオチでしょう。

そんな先のことは考えなくても、NECは横須賀線武蔵小杉駅の開業(2010/3)を待ったかのように、武蔵小杉新駅前の事業所から追い出される事業がまた出ることになる。読売ヴェルディが等々力競技場を捨てて調布に移った後、武蔵小杉は川崎フロンターレのJ1昇格もあって、富士通の街のイメージがどんどん濃くなりつつある。事業切り売りのタケノコ生活をするNECは、玉川事業所前の新駅に広告が出せず、代わりに富士通の広告がデカデカと出る事があっても不思議ではないでしょう。

NEC・日立・カシオのケータイ関連社員には、近く希望退職が募集されるに違いありません。そんな彼らにも関係がある、完全失業率・有効求人倍率の話を。

今日、7月の完全失業率・有効求人倍率が公表された。1963年の統計開始以来史上最悪だ。完全失業率は5.7%、有効求人倍率0.42倍。1963年といえば東京オリンピックの前年である。統計開始以前までさかのぼると、所得倍増政策(1960)とか、朝鮮戦争特需(1950-55)があったので、今の酷い雇用状況に近い数字は1940年代の終戦直後となってしまう。

ついでに言えば、付加価値の低い工業製品に引きこもり、欧米企業にあるような「しくみ」を作らなかったツケが今になって出てきた。ちょっと前に「Made in Japan」をもてはやす風潮があったが、そんなのはすぐに追いつかれる。同じ値段の商品を作るならば人件費は安いに越した事はないのである。景気がいくら回復したって、働く口が海外に行ってしまえば日本の雇用情勢なんて改善するはずもない。改善させようとすれば、猛烈な円安にして工場を戻す以外に手段などありません。ただ、それをやってしまうと自動車など高額商品の国内売り上げは激減必至ですけどね。

ある意味で戦後を引っ張ってきた日立とNECの惨状は、今の完全失業率と有効求人倍率にシンクロしてしまっているのだ。ケータイやパソコンで「ガラパゴス化」との言葉が使われるが、日立とNECがやってきたことは「ガラパゴス化」そのもので、アホな船頭のリードミスに他ならない。社員はそれで低賃金に追い込まれた上に、士気までなくしてしまったのである。あとは人間にあらざる社員いじめとかパワハラの応酬だけだ。
日立とNECの社員いじめをネットで探すと、酷いものがゴロゴロ出てくる現実があります。将来の芽を摘んでおいて自分の首を絞めた、腐敗した不当人事や不当待遇をやった挙句と見なすしかありません。社員の自殺者が出れば、「リストラできた」とほくそえむに違いでしょう。まるで第二次世界大戦中の「欲しがりません勝つまでは」「ぜいたくは敵だ」「零戦特攻隊」、焼け野原や言論統制を押し付けて集団自決になっている感じ。東京大空襲や核爆弾の惨状に似たものを感じる。GHQの解体まで似ている。

伊東美咲の日立、中山美穂のNEC、山口百恵のカシオ。こんな言い方をしてしまうと、お三方に失礼になってしまいますね。

ここでは日立とNECを槍玉に挙げているが、日本の多くの企業は「ガラパゴス」と化してしまい、競争力を失ってしまったのだ。

おまけに、競争力のあるメーカーでは、別に「Made in Japan」でなくて構わないようなものはどんどん海外に生産拠点を移している。

そんな、縮小均衡となってしまった日本では、いくら働いても報われないのでどんどん人がやる気をなくし、自分の利益になることしかしなくなるのだ。こうやって日本は負のスパイラルに陥っていくのである。

人間の尊厳を傷つけるどころか、破壊した企業に明日などありません。そんな企業がごまんとある国にも明日はありません。「企業を破たんさせないで雇用を守れ」から「企業が破たんしても生活を守れ」に変えないと、日本はダメです。世界に冠たる「将来に希望の持てない絶望国家」をさっさと変えないと。

絶望の果てに、自殺者どころか秋葉原の加藤、茨城・荒川沖の金川、浦和の小泉の後を追うものがまた出ても不思議ではない。

◇ ◇ ◇

東京株式市場は、失業率が統計開始以来過去最悪で、先行きもよくなりそうもないというのに、株価指数は上がった。失業率悪化は、人件費削減で企業業績がよくなったとでも言いたいんでしょうか?
キヤノン・リコー・信越化学など異様なほどこの何ヶ月間の間で異常に押さえ込まれていた感があるところが高くなったのは、今日の紛れもない現実ではありますが…


日経平均 10,534.14 △60.17
TOPIX    969.31 △5.08
JASDAQ    50.00 △0.21


失業率がさらに上がり、そうでない人も賃金収入が減れば、当然内需に悪影響が及ぶ事になります。7月の雇用助成金支給総額が755億円と、去年7月の4458万円から1695倍も。原資になるのは雇用保険だが、失業給付の増加もあって、蓄え続けられた雇用保険財源がどんどん使われ続け、遠くない将来に枯渇してしまっても不思議ではありません。
過去の蓄積を食い潰してって構造は、国民年金で言われているのと同じもの。こんなところにも将来の懸念があります。海外より弱いセーフティネットが破れたら、株価がどうこうなんて言ってられない事態に陥るのです。

酒井法子が起訴で解雇とか、押尾学が保釈されたとかはどーでもいいわ。

今日はこれで終わりとします。

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Author:プラチナヒルズ
黄海…もとい後悔三国(中華人民共和国、大韓民国、朝鮮民主主義共和国)は反日で構わないが、プロパガンダで貶めるから嫌いです。
原発は放射性廃棄物の無害化技術が実用化されたら賛成に回ります。

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