★★1390「カネがないのに結婚するな」現在の貧困を忘れた麻生太郎発言に怒り

日本の失言王、麻生太郎は昨日、東京・浅草の台東区民会館で、まともな状況ならば正論となるものの、「誰がこんな社会にしたんだ」って怒りを買う発言をしてしまった。

<麻生首相>学生集会で「金がねえなら結婚しない方がいい」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090824-00000049-mai-pol

首相「金がねえなら結婚しない方が」 官房長官は釈明 - asahi.com



「金がないのに結婚はしない方がいい。稼ぎが全然なくて(結婚相手として)尊敬の対象になるかというと、なかなか難しい感じがする」

これは当然、男性に対しての発言だ。
バブル崩壊後の低賃金化の進行で、冷遇に苦しめられる人が続出し、正社員のままでもホームレスに転落しかねない時代だ。非正規の人に至っては、すでに「ネットカフェ難民」「マクド難民」「カプセルホテル難民」のようば路上生活をしないだけのホームレス状態の人が沢山いる事態になってしまっているのだ。

そんなわけで、麻生太郎に言われるまでもなく、「金がないから結婚はしない方がいい」と多くの男性は判断し、晩婚化や非婚化が進む結果となっているのだ。さらには、性同一性障害などに関係なく、消極的な生涯独身を選ばされる男性が多数生み出される社会となってしまったのだ。要するに「カネがないから結婚はできない」のである。

麻生太郎は、よく「43歳で結婚し」というが、彼が結婚した1983年はまだよほど不運な状況でもない限り「結婚できない」なんてことはなかった時代だ。43歳で独身って、当時は「カネがあったから結婚しなかった」やつばかりだろう。

しかし、今では83年当時の状況とは様変わりしてしまっている。男性正社員でも低賃金化で「結婚なんてしてられるか」と断念する人が続出している。安月給化してしまった今では、会社からほっぽりだされたら路上生活者に簡単に突き落とされるのに、コストにしかならない嫁・子供なんてとてもじゃないがムリだ。

出生数の男女差(一般に、だいたい女子100に対して、男子は105ぐらい産まれる)は、その後の死亡推移によって、20歳ぐらいにはほぼ1対1になるようになっていたのだとか。しかし、医学の進歩によって取り留められる命が増えた結果、今では1対1になるのは40歳ぐらいまで遅れている。本来ならば、「男余り」がもっと騒ぎにならなければならないところだが、現実に婚活動向を見ると「女余り」の気配が目立っている。

「金がないのに結婚はしない方がいい。稼ぎが全然なくて(結婚相手として)尊敬の対象になるかというと、なかなか難しい感じがする」

麻生太郎の浅草発言を、すでに男性の多くは実践してしまっているのだ。
「不況の影響で就職先がなかったりワーキングプア状態にある若者たちに対する配慮を欠いた発言との批判も呼びそうだ」と共同通信が指摘しているのは同感。ただ、「若者たち」とだけやってしまうと片手落ちになりそう。女性の場合は「結婚相手候補が降りてしまう」麻生発言に合致する場合と「食べるために結婚相手を探す」麻生発言に反する場合があるからだ。「食べるために結婚相手を探す」男性なんて、一部のヒモを除けばいないに等しいのだ。

この「カネがない」実態は若者たちに限った話ではない。ワーキングプア状態に近い中高年にも、賃下げで人生を台無しにされてしまった人にも影響が及んでいるのだ。
正社員に限定しても、10年前より平均年収が100万円も減らされている。率で言えば15%近い。



この10年ぐらい、物価そのものは横ばいかもしれない。しかし、平均の給料水準が下がってしまったので可処分所得での物価は上がってしまった。その現実は忘れてもらいたくない。きょう、腐敗したオフィスを出て図書館に行った。「ライフ・ワーク・バランス」について書かれていた本が置かれていた。書かれていることはごもっともなのだが、根底に決定的な欠落があった。今の日本企業の多くでは、賃金体系からして定時帰りでは食べていけないって現実があるのだ。

「ライフ・ワーク・バランス」を推進していく結果、日本の汚点である「ブラック企業」は減っていくのだろう。しかし、今の日本の雇用慣行では低賃金で食べていけない、賃金アップのステップがないので「社畜」が増えてしまうだけになってしまう。

「ライフ・ワーク・バランス」によって少子化を解消し…みたいな事を考えているようだが、今の賃金水準では「ライフ・ワーク・バランス」が進められると少子化がむしろ拡大するはずだ。

「ライフ・ワーク・バランス」によって「麻生浅草発言」に象徴される非婚化がさらに進行されてしまうのだ。

ケンウッド・日本ビクター・パイオニア・OKIはとっくに衰退の一途となってしまった。NEC・日立・東芝などは「ライフ・ワーク・バランス」を口実にさらに賃下げに向かうだろう。しかし、すでに賃下げし過ぎの兆候があり、自滅に向かいつつある。こんなところでは悲惨な実態が現れつつあるはずだ。社員食堂の飯ですら高いので外から持ち込んだ目玉商品のカップめんで済まし、自販機の缶コーヒーも高いので給湯室のお湯で済ます。ジワジワとであるが、我慢しろが積み重なって栄養失調に至り餓死する地獄絵図が見えてくるところです。

2年前、安倍晋三は隅田川花火大会の直前・夕方に選挙演説にやって参院選惨敗、今回は1週間前に学生主催のイベントのイベントで発言をやって、衆院選は惨敗しそうな雲行き。
内閣総理大臣にとって浅草は鬼門らしいとは思うが、国民の形相は雷門の左右にいる風神・雷神の鬼の形相に変わっているのだ。
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Author:プラチナヒルズ
黄海…もとい後悔三国(中華人民共和国、大韓民国、朝鮮民主主義共和国)は反日で構わないが、プロパガンダで貶めるから嫌いです。
原発は放射性廃棄物の無害化技術が実用化されたら賛成に回ります。

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