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秋葉原耳かき嬢を殺した男の先行きをフライデーから考えてゾッとした。

小森純の競馬予想、今週はないはず。だって今週はG2なんですから。
レッドディザイアは4着に敗れた。でも、この予想なんてしていないだろう。アメリカでのレースなんですから。



JRAの本部は東京・西新橋にある。WINS新橋のあるところだ。
その西新橋では、去年、耳かき店従業員(江尻美保さん)とその祖母が殺される事件があった。
その犯人(林貢二)に対する裁判が先日行われた。現場から歩いて行ける最高裁判所で。
死刑求刑が予想されたが、裁判員裁判では荷が重かったのだろう。無期懲役が求刑された。

東京・西新橋でのみみかき嬢殺人事件は痛ましかった。
しかし、その殺人犯の半生をフライデーで見たら、「無縁社会の闇」じゃないかとも思わされてしまった。

専門学校卒業後、東電ホームサービスに20年勤めていた。

勤務態度はまじめで酒は飲まず、職場の飲み会ではウーロン茶を手に静かに談笑していたという。
「人間関係のトラブルはなく、知る人に性格や行動を批判する人はいません」とされる。

ここまででは「なんでこの人が?」と思えてしまうが、その後が「闇」の部分である。
26歳で難病「全身性エリテマトーデス」(膠原病の一種)を発症している。42歳、独身。千葉市内の団地で一人暮らし。趣味はない。
職場では何とも言えない孤独な感じを見せていた感じだったことが、記事に記されていた。

闇しか見えない。辛すぎる。
別に独身で悪いわけじゃないが、暗澹とした日常を読み取らされてしまった。

東京電力の子会社なので、下手な上場企業よりも待遇はまともなはずだが、それでも…
大卒で入社する人には、本社から天下りが降ってきて「こんにゃろう(怒)」となるはずだが、現場レベルではそれを意識しただろうか…

たまたま総武線で秋葉原へ行き、気まぐれで耳かき店に入ったのが不幸の始まりだった。
それまで女性と関わる機会を持ち得なかった中年男に、初めてといっていい「女性」が近くに現れた。

女性と交際した経験がないと、法廷で自白している。

40年の空白を埋めんばかりに、秋葉原の店に通うようになった。総武線を使って、たぶん。

そこは「性行為がない」ことを除けば、本質は性風俗店と変わらない。

嬢と会うのはお店の中だけ。それ以外で逢うことははばかられる。
性・風俗店の嬢と客の関係と何ら変わらない。近くをすれ違っても、他人のふりをするのがルール。
しかし、男はその一線を越えようとした。それまで押し殺していた、あきらめていた欲望を形にしようとした。
おまけに、もう上がり目も見えないので最初で最後だってことも気がついていたので、余計に執心となってしまった。
しかし、その結果男は「入店禁止」扱いにされてしまった。

男には『○○○(源氏名)』しか見えなくなっていた。『○○○』と店で名乗る女しか。

西新橋に住んでいることは、店での会話と、見せられたケータイの写真から察していたらしい。

職場で絶望となり、他に何もない。あるのは『○○○』だけ。しかし、『○○○』には拒絶されてしまった。
自分を肯定するものが何にもなくなってしまった。
そこで、いっそのこと『○○○』を殺してしまった。現世でこれ以上他者に触れさせないために。

当然殺人である。



一見脈絡がない「無縁社会の闇」としたのは、一点の光明だった『○○○』がいなくなってしまうと、良縁どころか、生きるための縁もない上に、絶望と屈辱にまみれた真っ暗な状況に置かれた、さえない中年男の状況からである。
1000万円を超す貯金があったとされるが、こんなご時勢では何か起きてしまうとこの程度じゃ立ち直れない現実がある。
無事に定年まで勤め上げたとしても、老後の住処は確保できるのか? この程度のことまで頭をよぎるのである。

ひとつ間違えれば近くのさえないオッサンが、てめえが「東電男」になってしまう。
犯罪のおぞましさは言うまでもないが、置かれた状況を我が身に置き換えると他人事とは思い難い。

チャリロト6で税込み9億円を、ロト6で(非課税の)6億円を得たような人なら、寝たきりや痴呆にならなければ一生安泰のような形になるが、そうでもなければポックリ逝ってしまうのがベスト。
社会不安の中で、「無縁社会の闇」に悩まなければならないのだ。

話が脱線したので戻さなくては。
男は、いわゆる「拡大自殺」をやったようなものだ。秋葉原無差別殺傷事件の加藤智大と大差がない。

ただ、人の本性に「人の下に人を作る」ところがあるので、都合のいいところを残すものである。
検索エンジンでの検索結果を見ると、ときどき「加藤智大 童貞」と出てくるが、これもそんな人の本性の現れである。

耳かき嬢の件では、最もスポットがあたるのは耳かき嬢なので、あまりスポットを浴びないと思うが…。

男は、東電グループの社員だった。当然ここに戻ることはない。
生涯シャバに出ることはないだろう。しかし、国費の無駄遣いにもつながる。

皮肉なようだが、男の最後の仕事も東電になるのかも。
福島第一/第二、柏崎刈羽原発の作業員として護送され、炉の中で簡易作業。
当然被爆して…白血病や皮膚がん、脊髄がんに罹り、やがて命が絶える。
その病状の経過は、警察病院で克明に記録される。人権を問われることのない、無縁社会に閉じ込められた男は人体実験の材料にしかならない。

残酷な終わりが、容易に想像できてしまう。

それから、耳かき嬢がいた店は、何事もなかったように今も営業している。
大阪・難波の乳幼児2名を餓死させた女が勤めていた店がいまだに営業しつづけてるのとそっくりだ。嬢も消耗品扱いだった…

週末の好天とは程遠い、終末の地獄を書く形になってしまった。




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黄海…もとい後悔三国(中華人民共和国、大韓民国、朝鮮民主主義共和国)は反日で構わないが、プロパガンダで貶めるから嫌いです。
原発は放射性廃棄物の無害化技術が実用化されたら賛成に回ります。

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