どこかで釈然としない、北斗市役所の「北斗函館駅」歓迎云々
現在、2015年度末の北海道新幹線の開業に向け、新青森駅から渡島大野駅(新幹線開業時に名称変更予定)間が絶賛工事中である。
青函トンネルの海底駅は2013年11月10日、竜飛海底駅の構内見学を終了したことに伴い、事実上の廃止となった。
まもなく、「北島三郎の里」以外に言いようがなくなってしまう、北海道知内町の知内駅も、2014年3月のダイヤ改正を以って廃止へ。三線軌条とすべく工事が進んでいた。知内駅は、道の駅のおまけのような造りになっているが、純然たる道の駅へ変わる。
歴史的には意味があるのだが、最寄りの湯の里郵便局(約1km)を差し置いて、約5km離れた場所にある「知内駅前簡易郵便局」の混乱もなくなる。
町の規模とは不釣り合いな、新幹線の駅が江差線木古内駅に接続する形で建設中だった。
もう、その現場を見てから、2ヶ月以上経ってしまった。
やっと、遅すぎる残暑の2ヶ月前に撮った写真を出していける状況が見えてきたので、順次出していく形にします。
まず、厳密には鉄道関係とは言いにくい「北斗函館駅」への北斗市役所の奮闘っぷりです。

北斗市役所の入口前にて。
「北斗函館駅開業まであと933日」と、地元の悲願のような立て看板が設置されていた。
言いたいことは幟にはっきりと出ている。
「北斗市開業」
これだけでいい。本当は「函館」の二文字が邪魔くさいと思うが、「函館」がないと、どこがどこだかわかってもらえないのが泣き所だ。
北斗と言えば「北斗の拳≫≫≫≫≫北斗市」扱いにされるのがオチ。
撮影した日は、2013年9月10日だった。この933日後は2016年3月31日。2015年度最終日である。
工事が順調に運べば、2016年3月のダイヤ改正で開業するはずだ。日本国内の鉄道会社ダイヤ改正は、例年3月中旬の土曜日に行われるので、2016年3月12日と推定できる。
JRから新幹線の正式な開業日が示されていないため、とりあえず市役所では16/03/31までの日数を掲示する形だが、実際には19日減らして考えるのがいいと思う次第です。

北斗函館駅(駅名要望中)の模型。
北斗市内にある大きな施設と言えば、一にも二にも太平洋セメント上磯工場である。
だが、工場マニアか関係者でもない限り関心を持ってもらえない。
北斗市にとって、世紀的大プロジェクトであることは否定しようもないので、市役所のロビーに飾ってあると考えればいい。

模型では細かいところが見てもらえないだろうと、模型の写真も張り出されていた。


北斗市役所の隣には駅がある。清川口駅だ。
でも…単線の線路に、ホームがあるだけ。周囲には住宅が広がり、鉄道施設を建設する気配などない。
この界隈について何も知らない人が、市役所ロビーの看板や模型を見た後で、ここにやってきたらポカンとするはずだ。
実は、北斗市役所から北斗函館駅(駅名要望中)までは10km近く離れている。市役所からほぼ北方向に。
「北斗函館」一見筋が通っているように思えるが、ちょっと掘り下げると釈然としない。
そもそも「北斗」の名前に地域性が全く感じられない。
北斗市は、旧上磯町と旧大野町が合併して、2006年2月1日に出来上がった市である。
この一帯で、いい地域名は何?と考えても、さっぱり思い浮かばない。無理やり不自然にならない名前を探して命名したとしか思えない。「平成」「中央」「みどり」などとどこか分からん名前を名乗るのと大差なし。
それから、「北斗」は「北都」と間違えそうになるのがいやらしい。また、「ほくと」と名乗る市は、山梨県に
北杜市もあるのでいやらしい。
太平洋セメントの法人税や、従業員の所得税などで財政が比較的良好な上磯町が、一番不利益にならないところと合併しようとした相手が大野町でしたって感じとしか読み取れない。
上磯町が函館市と合併してしまったら、飲み込まれていっしょくたにされる。
上磯町が木古内町と合併したら、新幹線の駅は取り込めるが、新函館より乗降客が格段に少なかったり、行政コストがかさんだり…。
マツダ本社がある広島県府中町や、名古屋港や臨海工業地帯からの税収が莫大な愛知県飛島村にどこか似た構図だ。
カネ臭すぎる。
「新駅の主な客は函館目当てだろ」と函館市が公式仮称の「新函館」を主張し、新駅渡さじと「北斗」を名乗った北斗市は「わざわざ貴様の名前を入れてやっている」と「北斗函館」を主張する始末。
函館市や北斗市などが繁栄しないとどうにもならないを北海道函館商工会議所が「けんかをやめて」と妥協案を出して仲裁に入るのは至極当然。せっかく内地から新幹線が伸びてきても、「あんなの使わねぇ」って大きな一団ができてしまってはロクなことにならない。
よりによって新駅が不仲の象徴と化しかねない。
命名責任があるJR北海道が、度重なる整備不良の発覚で、ガッタガタになってしまって発言権が弱ってしまっているのも、象徴化の一因となりかねない。
函館市役所の職員が内地出張の際は、市内を通過しない北海道新幹線禁止で、市内の函館空港を離発着する飛行機か、青函フェリーで青森に出てからどこかに行かなければならないんですか?
北斗市役所の職員が大阪出張の際は、函館市内の函館空港使用禁止で、北海道新幹線経由の東海道新幹線を使わなければならないんですか?
こんなナンセンスなレベルまで発展しそうで、頭が痛い。
落書きとか、破壊行為とか、不良の攻撃対象になってしまっては、たまったもんじゃない。
せいぜい、浦和高校×大宮高校の進学校対決、レッズ×アルティージャのさいたまダービーぐらいのレベルにして下さい。不仲の象徴にしないようにして下さい。
青函トンネルの海底駅は2013年11月10日、竜飛海底駅の構内見学を終了したことに伴い、事実上の廃止となった。
まもなく、「北島三郎の里」以外に言いようがなくなってしまう、北海道知内町の知内駅も、2014年3月のダイヤ改正を以って廃止へ。三線軌条とすべく工事が進んでいた。知内駅は、道の駅のおまけのような造りになっているが、純然たる道の駅へ変わる。
歴史的には意味があるのだが、最寄りの湯の里郵便局(約1km)を差し置いて、約5km離れた場所にある「知内駅前簡易郵便局」の混乱もなくなる。
町の規模とは不釣り合いな、新幹線の駅が江差線木古内駅に接続する形で建設中だった。
もう、その現場を見てから、2ヶ月以上経ってしまった。
やっと、遅すぎる残暑の2ヶ月前に撮った写真を出していける状況が見えてきたので、順次出していく形にします。
まず、厳密には鉄道関係とは言いにくい「北斗函館駅」への北斗市役所の奮闘っぷりです。

北斗市役所の入口前にて。
「北斗函館駅開業まであと933日」と、地元の悲願のような立て看板が設置されていた。
言いたいことは幟にはっきりと出ている。
「北斗市開業」
これだけでいい。本当は「函館」の二文字が邪魔くさいと思うが、「函館」がないと、どこがどこだかわかってもらえないのが泣き所だ。
北斗と言えば「北斗の拳≫≫≫≫≫北斗市」扱いにされるのがオチ。
撮影した日は、2013年9月10日だった。この933日後は2016年3月31日。2015年度最終日である。
工事が順調に運べば、2016年3月のダイヤ改正で開業するはずだ。日本国内の鉄道会社ダイヤ改正は、例年3月中旬の土曜日に行われるので、2016年3月12日と推定できる。
JRから新幹線の正式な開業日が示されていないため、とりあえず市役所では16/03/31までの日数を掲示する形だが、実際には19日減らして考えるのがいいと思う次第です。

北斗函館駅(駅名要望中)の模型。
北斗市内にある大きな施設と言えば、一にも二にも太平洋セメント上磯工場である。
だが、工場マニアか関係者でもない限り関心を持ってもらえない。
北斗市にとって、世紀的大プロジェクトであることは否定しようもないので、市役所のロビーに飾ってあると考えればいい。

模型では細かいところが見てもらえないだろうと、模型の写真も張り出されていた。


北斗市役所の隣には駅がある。清川口駅だ。
でも…単線の線路に、ホームがあるだけ。周囲には住宅が広がり、鉄道施設を建設する気配などない。
この界隈について何も知らない人が、市役所ロビーの看板や模型を見た後で、ここにやってきたらポカンとするはずだ。
実は、北斗市役所から北斗函館駅(駅名要望中)までは10km近く離れている。市役所からほぼ北方向に。
「北斗函館」一見筋が通っているように思えるが、ちょっと掘り下げると釈然としない。
そもそも「北斗」の名前に地域性が全く感じられない。
北斗市は、旧上磯町と旧大野町が合併して、2006年2月1日に出来上がった市である。
この一帯で、いい地域名は何?と考えても、さっぱり思い浮かばない。無理やり不自然にならない名前を探して命名したとしか思えない。「平成」「中央」「みどり」などとどこか分からん名前を名乗るのと大差なし。
それから、「北斗」は「北都」と間違えそうになるのがいやらしい。また、「ほくと」と名乗る市は、山梨県に
北杜市もあるのでいやらしい。
太平洋セメントの法人税や、従業員の所得税などで財政が比較的良好な上磯町が、一番不利益にならないところと合併しようとした相手が大野町でしたって感じとしか読み取れない。
上磯町が函館市と合併してしまったら、飲み込まれていっしょくたにされる。
上磯町が木古内町と合併したら、新幹線の駅は取り込めるが、新函館より乗降客が格段に少なかったり、行政コストがかさんだり…。
マツダ本社がある広島県府中町や、名古屋港や臨海工業地帯からの税収が莫大な愛知県飛島村にどこか似た構図だ。
カネ臭すぎる。
「新駅の主な客は函館目当てだろ」と函館市が公式仮称の「新函館」を主張し、新駅渡さじと「北斗」を名乗った北斗市は「わざわざ貴様の名前を入れてやっている」と「北斗函館」を主張する始末。
函館市や北斗市などが繁栄しないとどうにもならないを北海道函館商工会議所が「けんかをやめて」と妥協案を出して仲裁に入るのは至極当然。せっかく内地から新幹線が伸びてきても、「あんなの使わねぇ」って大きな一団ができてしまってはロクなことにならない。
よりによって新駅が不仲の象徴と化しかねない。
命名責任があるJR北海道が、度重なる整備不良の発覚で、ガッタガタになってしまって発言権が弱ってしまっているのも、象徴化の一因となりかねない。
函館市役所の職員が内地出張の際は、市内を通過しない北海道新幹線禁止で、市内の函館空港を離発着する飛行機か、青函フェリーで青森に出てからどこかに行かなければならないんですか?
北斗市役所の職員が大阪出張の際は、函館市内の函館空港使用禁止で、北海道新幹線経由の東海道新幹線を使わなければならないんですか?
こんなナンセンスなレベルまで発展しそうで、頭が痛い。
落書きとか、破壊行為とか、不良の攻撃対象になってしまっては、たまったもんじゃない。
せいぜい、浦和高校×大宮高校の進学校対決、レッズ×アルティージャのさいたまダービーぐらいのレベルにして下さい。不仲の象徴にしないようにして下さい。
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