湖西線と北陸本線が合流する近江塩津駅と、"聖地"新疋田駅

観光地とも化している滋賀県長浜市の中心街を過ぎると、だんだん家が少なくなってくる。
古い地図の市町村表記で書けば、国道8号に沿って、琵琶湖の東北部をびわ町、湖北町、高月町、木之本町、西浅井町と移動した形だ。

木之本町飯滝、西浅井町塩津の「塩津街道」と称する所で、車窓から見える琵琶湖の気配を眼前にして、ずいぶん遠くにきたもんだ…と思ったのを思い出してしまった。

だが、今では長浜市内を北上しているだけ。市町村合併がもたらしたことだが、なんか興ざめとなってしまう。風景は明らかに変わったが、「長浜市郊外」扱いはないよな…

やがて、琵琶湖西回りの起点となる国道303号・塩津交差点を過ぎ、さらに8号を北上した。やがて鉄道高架橋の下を通過することとなった。

その高架橋は、湖西線のものであった。さらに進むと、やがて右手に木造の駅舎が姿を現す。琵琶湖東回りの北陸本線と、西回りの湖西線が合流する近江塩津駅である。





近江塩津駅】



この地に着いたのは、2011年9月15日の14時40分過ぎだった。

国道8号に面する形で「ドン」と駅舎がある。だが、乗換駅の割にはこじんまりとしている。多分…この駅で乗り換える客はあんまりいないのではなかろうか。
大都市の乗換駅では、駅周辺にそれなりに店があるものだが、ここには皆無。都会とは明らかに違う。



多分、旧家を模して建立した駅舎と思われ。



駅の入口。ICカード・ICOCAの読み取り装置が置いてあるあたりは、さすが乗り換えなしで京都・大阪方面まで新快速で行ける駅である。

手前に、駅運営を委託された人がいたので、通路の構造からは通過しても問題ないように思えたものの、通過する勇気は持ちえなかった。



駅舎の上に横たわるコンクリ壁の向こうがホームだ。国道の地面から、鉄道車両を拝むのはほとんど無理と言っていい。

この配置パターン、自分的には、北海道・函館本線の森駅=八雲駅間を思い出してしまった。
眼前が片側1車線の国道、線路が高架上、駅前に商店らしきものはなし。銀行もなければ、パチンコ屋もない。この辺りが共通点となる。

10分ぐらい近江塩津駅前の国道8号にいた形となった。その後、国道8号を北上し、15時前に県境を過ぎた。15時には、8号沿いの疋田郵便局にいた。窓口の局員さんに「ここには昔、北陸本線の駅があった」と聞いたことを思い出した。

この日は、国道8号から奥に入る形の新疋田駅には向かわず、美浜町に向かった。
美浜原発、高速増殖炉もんじゅを遠くから見て、ヘロヘロになってしまった。

小浜線美浜駅と、敦賀駅にも行ったが、この件は別建てということで。





新疋田駅】

9月15日は敦賀市内のホテルに一泊した。翌日、国道8号を南下し、疋田交差点から国道161号に入り、北陸本線新疋田駅前に行った。
どういう駅か知らず、そんなに期待もせずに行った形だった。



だだっ広い駅前ロータリーに車を停め、駅の写真を撮り始めることとなった。
外観は、いかにも○○本線の地方の駅って風情だ。ミョーに金が掛かっている。
ご多分に漏れず、ここも無人駅だ。
この駅にどういう意味が持たされているかも知らなかったので、期待も何もなし。



駅舎の中に入り、パネルに展示される鉄道車両の数々を見つけたが、とりあえずホームに出た。



駅構内に入ってみた。鉄柵にいきなり「撮影時のお願い」の看板が!
行ったときは、通過する車両の気配もなかったため、誰もいなかったが…



立った位置から前に進むと、敦賀・福井方面だ。一方後ろ(フレーム外右側)に進むと、京都・大阪方面となる。鉄道車両がやってくると、いい案配で写真がとれるではないかい。
これなら撮り鉄がやってくるのもわかろうというものだ。



駅舎の反対側ホーム(京都・大阪方面)から駅舎を写したもの。



駅の待合室には、ここを訪れた人が書き込むノートが。思い入れたっぷりな、濃い書き込みが並んでいた。「○○号のために来た」をしたとか、何時間待ったとか…
北海道の駅に行ったかのような気分になってしまう。宗谷岬近くの民宿にあった「思い入れたっぷり」なノートを連想してしまった。



待合室には、目の前を通過する鉄道車両の数々の写真が、パネルにされて展示されていた。寝台特急トワイライトエクスプレス、日本海、特急サンダーバード、新快速から、往年の雷鳥まで。背景は緑の山々のものもあれば、雪積もる冬のものまで。

そうか、現役の車両から鬼籍に入った車両まで写真展示されているのか。
2012年3月10日(土)の8時20分過ぎが最後になる日本海号の雄姿を見ようと、近県から撮り鉄が集まるのか…

残念なのは、旅客鉄道ばかりで、貨物鉄道の写真がなかったように思えたことぐらいか…

この展示をされた方はJR西日本の方か、篤志家なのかはわかりかねるものの、こうした展示は実にすばらしい。

よく見ると、

目を輝かせて、この写真を見る子供がたくさんいます。子供達の夢をこわさないでください。

と打ち出された張り紙がある。これは藪蛇だと思われ。
子供たちもやってくるだろうが、この界隈の子供を除くと、やすやすとやってこられるような場所ではない。
撮り鉄が遠路はるばるやってくるが、あまり子供はいない。

目を輝かせて、この写真を見る昔の子供がたくさんいます。昔の子供達の夢をこわさないでください。

ですよね。

そんなこんなをした後、ロータリーに停めた車に乗り、駅を後にしたのだった。


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黄海…もとい後悔三国(中華人民共和国、大韓民国、朝鮮民主主義共和国)は反日で構わないが、プロパガンダで貶めるから嫌いです。
原発は放射性廃棄物の無害化技術が実用化されたら賛成に回ります。

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